文音(AYANE) - 役者
日本制覇、からの世界制覇
18歳でデビュー映画「三本木農業高校、馬術部」で主役を演じ、第33回報知映画賞新人賞、第32回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。 英語を使った本格的な芝居を学ぶためにニューヨークに留学。 日本人女性一人という環境の中で、New York Film Academyの役者コースに通い卒業。 「夢をつかむまではあきらめられない」 そんな彼女の熱すぎる生き方に迫った。
対談者:Dragon
今まで会った日本人女性の中で一番といっていいほど、日本愛が強い。業界柄、溜まり場への勧誘は自制していたが、帰国のタイミングということで正式にオファー。
18歳映画「三本木農業高校、馬術部」で主演
4歳からずっとバレエをやってたんです。
でも14歳の時に足が痛くなって
スポーツトレーナーの人に見てもらったら
「このまま続けると将来びっこひいて
歩くようになる」って言われちゃって。
それでバレエができなくなってしまって、
すごいショックでした。
そこからしばらく
やりたいことも見つからず、
完全にぶらぶらしてましたw
そんな時にたまたま家に入っていた
演劇学校の広告を見てスクールに
通うことになったんです。
体を使って表現することが
好きだったのでバレエが
できなくなった後もジャズダンス
習ったり色々としてたんですけど、
役者も挑戦してみようと思いました。
そこから週末に通っては、
演技の稽古をしてました。
24歳ニューヨークへ約1年半の演劇留学
主演したドラマ「コヨーテ、海へ」
のロケがニューヨークだったんです。
その時2週間撮影があったんですけど、
撮影の後も自分は2週間ほど
ニューヨークに残って
自由な時間を過ごしたんです。
ニューヨークって
上をみれば億万長者だったりとか、
上をみたらキリがないくらいすごい
人がいっぱいるわけじゃないですか。
でも下をみたらホームレスとか
物乞いしてる人がいて、
こんなに狭いのにそれだけの格差が
あるんだなって、
この街では頑張らないと
置いていかれるんだろうなって
すごく感じたんです。
みんな信号も止まらないじゃないですか、
それもこの街の色に出てるなって思った。
そういうのにすごい圧倒されて、
私この街に来たいって思ったんです。
もちろん演劇というのはニューヨークが
やっぱり本場ですし、
芝居のルーツって演劇だから
それでニューヨークを選んだってのも
あります。
来る事に迷いはなかったですよ。
もちろん日本にいたらできる仕事は
あったと思います。
実際にミュージカルのヒロインの依頼も
来てたりしてて、
それをマネージャーさんから聞いた時は
「あぁぁそれはもったいないですね。。。」
って言いましたけど、
「でも断ってください」って
事務所の人に言いました。
目先のことにとらわれちゃいけないなって。
絶対に後悔はしたくないなって。
あの時もし・・なんてまじいらねーなって、
そう思ったら、やるなら今だな、
って思いました。
日本にいたときは男前先輩が
あだなでしたからねw
プライベートでも芝居でも
ほんといっぱいありましたよ。
来た時は体調が悪くなるときも
けっこうあったし、
台風で家が停電して
10日くらい家に帰れなかったり
台風に吹き飛ばされて電話ボックスに
ぶつかったりしたこともありますw
芝居のことでいえば、
やっぱり白人社会っていうのを
見せつけられました。
主役ってなると
必ず金髪の白人が選ばれるし、
日本と文化が違うので
芝居がオーバーだったりしたし。
それで流されそうになることも
正直ありましたけど、
日本人だから
日本人の芝居でいいんだって
後で気付きましたけどね!
夢を掴むのは簡単な事じゃないな、
ニューヨークで暮らすって簡単じゃないな
ってすごく思いました
でもここでした辛い経験のすべてが
明日の糧になるって信じてやりました。
環境が変わっても敵は自分自身だし、
負けねーぞ!!!って気持ちでしたね。
25歳NewYork Film Academy 卒業
いま振り返っても
怒濤の日々だったなって思います。
入学したての頃はいろんな事に
ただただ圧倒されてましたね。
競争心の激しい生徒達が集まる
クラスで負けそうになって、
家に帰って出来ない自分に悔しくて
大泣きしたり苛立ったり。
それでもいい芝居が魅せられたりした時は、
思いっきり笑って喜んだり。
本当に喜怒哀楽の多い8ヶ月だったと思います。
今まで気づけなかった
自分にも気づくことができました。
今まで私は常に完璧を
求めてたなって。
人からのジャッジメントを気にして、
変な事は出来ない、
常に完璧でなければいけない。
そう思って過ごしていたなって思います。
そしてそれを恐れるあまり
自分の殻を破れずにいました。
常に安全な場所へ逃げていたんです。
そしてそれが芝居にも影響していました。
自分の殻を破らなければ
面白い役者にはなれないのに。
きっと私のバックグラウンドも
凄く関わっていたと思います。
常にきちんとしなければという思いが
私を安全な場所へと引き込んで
行ってしまっていました。
私はここで芝居の勉強をして、
笑われてもいい。
人からのジャッジメントなんて
気にしなくて良い、
だから何?と思う事も
時には必要だってことを学びました。
リスクをおかす事が
時に凄いパワフルな芝居に
繋がることがあるんだと。
素晴らしい先生に出会い、
沢山の事を学び、吸収したと思います。
芝居は人を表現する仕事で
役者は持ってる物全てが楽器で
それを奏でて一つの人の生き様を表す仕事。
とてもとても深くて興味深い仕事です。
だからこそ中途半端にやっては
絶対にいけない物。
ここを卒業して芝居が
もっともっと好きになりました。
早く日本に帰って日本語で
芝居がしてみたいなって思ってます!
野望日本制覇、からの世界制覇
誰にも届かない大きな大きな夢を掴んだら
離さずにずっとずっと追いかける。
そうしたらそれは絶対叶う、
そう私は信じています。
まずは役者として日本中の人の
心を動かせるような
芝居ができるようになりたい、
そして世界中の人たちの心を
動かせるような役者になりたいです。
若さと勢いが今の私の武器です笑
理想の生き方蓮の花のような生き方をしたい
蓮の花って泥水に咲くんです。
泥沼の底で太い根をはりながら、
じっと時間をかけながら茎を伸ばしていく。
それで最後水面に顔を出したときには
あざやかな紫色の花を咲かせる。
かっこいいですよね、蓮の花って!
贈る言葉あとは行動のみ!
迷ってる時点で
何も考えてない人より
先に行ってるんだから、
あとは行動のみ!
自分を信じるしかない!
BIOGRAPHY
- 00歳東京に生まれる
- 04歳クラシックバレエを習う
- 14歳インターナショナルスクール入学
- 16歳関東国際高校外国語科英語コースに入学
- 18歳映画「三本木農業高校、馬術部」で主役を演じ、第33回報知映画賞新人賞、第32回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞
- 22歳TBSドラマ「99年の愛~JAPANESE AMERICANS~」に出演
- 22歳ハウス食品『北海道シチュー』CM
- 23歳WOWOWドラマ「堤幸彦×佐野元春『コヨーテ、海へ』」でヒロイン
- 23歳舞台PU-PU-JUICE公演『結婚狂想曲』『琉球ロマネスク テンペスト』に出演
- 24歳明治学院大学国際学部卒業
- 24歳映画「Fashion Story」に出演
- 24歳テレビ東京「痕跡や」に出演
- 24歳ニューヨークへ約1年半の演劇留学
- 24歳語学学校に半年間通い卒業
- 25歳New York Film Academy に8ヶ月間通い卒業
- 25歳ニューヨークでWEBドラマに出演