Tomoyuki Tamura - ヘアーメークアップアーティスト

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ハッとさせる

 
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Tomoyuki Tamura - ヘアーメークアップアーティスト

ニューヨークでフリーランスのヘアメイクアップアーティストとして活躍する田村さん。年に4回、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ミラノと世界のトップファッションショーを飛び回り、「マーク・ジェイコブス」や「ルイ・ヴィトン」といった数多くの一流ブランドの仕事に携わっている。 ファッションショーだけでなく、雑誌、カタログや広告と本場ニューヨークで幅多くの仕事をされている田村さん。 元々は北海道で美容師になり、上京してヘアメイクアップアーティストの道に目覚めニューヨークに来た。 貧乏時代や英語の壁をなんとか乗り越え、自分の居場所をつかみとった田村さんの、生き方にせまる。

対談者:Dragon

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挑戦者(Kodo Nishimura)さんの紹介。世界の大舞台で活躍されてるのに全くそういう感じのオーラは出さず、すごくやわらかな物腰で接してくれました。「人間性重視」の溜まり場にはぴったりの挑戦者です。

25歳アシスタントしてヘアメイクをはじめる

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― いつからヘアメイクの仕事をやろうと思ったんですか?
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やっぱり美容師をしていると

お客さんがこういう髪にしてほしいって

雑誌をもってくるじゃないですか。

その写真っていうのは、

だいたいセレブとか有名人の写真で

ヘアメイクアップアーティストの人が

つくったヘアの写真なんです。

 

そういうのを見てると、

そっち側の仕事がしたいなと

思うようになりました。

 

 

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― まず日本でヘアメイクの仕事をやり始めたんですよね?
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そうですね。

6年くらい美容師としてサロンで働いて

そこからサロンをやめて

2年くらいヘアメイクアップアーティストの

アシスタントをやりました。

 

それからフリーランスとして独立して

1年後にニューヨークにきました。

 

 

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― アシスタントをしてた時は人生で一番貧乏だったと聞きましたが。  
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日本のアシスタントは基本的に

お金がもらえないんです。

僕も週5は働いてましたけど、

収入は0でした。

 

テレビの黄金伝説とかで

1ヶ月1万円生活とかってありましたけど

本当にあんな感じの生活を続けてましたね。

家にもシャワーがなくて、

外にあるコインシャワー使ってたほどですw

 

あとはバイトをたくさんしました。

でもヘアメイクのアシスタントって

前日に急に仕事が入ったりするんです。

それでバイトのシフトに対応できなくて

よく首になってましたねw

 

 

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― アシスタントってめちゃ大変なんですね。アメリカではお金も払ってもらえますもんね。
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そうですね。

日本でアシスタントしてる人は

NYより大変かもしれませんね

 

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― そこからニューヨークに来るまでのお金はどうやって溜められたんですか?  
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そこから独立して仕事をしながら

なんとかお金をためました。

 

29歳ニューヨークにくる

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― どうしてニューヨークに来ようと思ったんですか?
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パリコレなどのハイブランドの現場、

雑誌の仕事を見てみたく、また、

日本でフリーのヘアメイクの仕事を

1年ほどやってたんですけど、

上のレベル人たちと仕事をさせてもらったときに

「君はどこの国に行ってたの?」って

聞かれることが多かったんです。

 

その時に、

あぁそういうのって大事なんだ、

みんな海外経験を重視するんだって

思ったのが一つのきっかけにもなりました。

 

日本でばりばりやってる人はやっぱり

海外での経験がある人が多かったので、

自分も一度世界で仕事をしようと思いました。

 

 

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― どうしてパリやロンドンではなくニューヨークだったんですか?
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パリだとフランス語じゃないですか、

どうせ語学を身につけるんだったら

英語がいいなってのはありました。

 

あとロンドンとニューヨークはすごく

迷ったんですけど、最終的には

大きな仕事が身近に体験できる

ニューヨークを選ぶことにしました。

 

 

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― 大きな仕事とはどういうことですか?
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たとえばロンドンは

若手が育ちやすいと言われています。

それは雑誌の種類もたくさんありますし、

他の若いアーティストと組んで、

自分で仕事を動かせる機会が多いんです。

 

それに対してニューヨークは

雑誌の数も少ないですし、

若手が自分で仕事を作りだす

機会がなかなかないんです。

 

その分、世界的に影響力がある仕事や、

世界中の一流の人と仕事をすることが

できる世界でもあるんです。

 

だから先輩にはロンドンで実績を積んで

その実績をもってニューヨークに行った方が

いいんじゃないかと勧められました。

 

でも僕はそういう一流の世界を

早く見てみたいって想いが強かったので

ニューヨークを選びました。

 

 

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― すごいアーティストはニューヨークの方が多いんですか?  
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僕はそう思います。

カメラマン、メイクアップアーティスト、

ヘアメイクアップアーティストも

ニューヨークには有名な人がたくさん住んでいます。

一緒に仕事をさせてもらってる、

業界でも有名なグイード・パラオは

イギリス出身ですが拠点をニューヨークに

うつしましたし、そういう方はいっぱいいますね。

 

31歳アーティストビザ取得

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― ニューヨークに来ていきなりヘアメイクの仕事ができるもんなんですか?
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はじめは知り合いもいないし、

英語もできなかったので大変でした。

 

まずは語学学生できて、

英語を必死に勉強しながら、

少しずつ色々な場所に顔を出して

つながりをつくることからスタートでしたね。

 

そこから徐々につながりの中から、

仕事を紹介してもらうことも出て来ましたが、

学生ビザだと基本的に仕事はできないので

機会は多くなかったですね。

 

2年半たった後、

やっとアーティストビザに

切り替えてから本格的に仕事が

できる環境になってきたと思います。

 

今一緒に仕事をさせてもらってる

グイード・パラオという世界的に有名な

ヘアスタイリストと知り合ったのも

そのころです。

32歳グイードのチームでファッションコレクションの仕事を始める

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― グイードさんのチームではどういう仕事をされてるんですか?
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「マーク・ジェイコブス」や

「ルイ・ヴィトン」など

年間150以上のショーに入ります。

年に4回ニューヨーク、ロンドン、

パリ、ミラノと移動しながら、

メンズ、レディース、オートクチュールと

呼ばれる高級仕立て服の

ヘアメイクをさせてもらってます。

 

 

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― 色々な国に行けてそれもトップクラスの仕事ができて最高に楽しそうですね。
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楽しいってよりは大変って

思いが強いですけどねw

 

ファッションウィークでは

毎日色々なブランドのデザインが

出されるので、それに合わせて

毎日テストやショーの準備があります。

 

一日の間に

テスト、ショー、テスト、ショー

って日程もあったりして

めちゃめちゃ大変です。

 

最後のmiu miuのショーが終わった時とかは

開放されたぁ!って気分になりますw

 

 

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― それでもやっぱりこの仕事は続けたいって思いますか?
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そうですね。

やっぱりファッションの最先端が

分かるって経験はとても代え難いです。

たとえばグイードが今回のショーは

前髪をつくろうって方向性を決めたときに

ほとんどのブランドでモデルさんの

ヘアで前髪をつくったんです。

 

すると世界的に前髪が流行るようになって

やがて日本でも前髪が流行りだしたり。

そういうファッションの流れがわかったり、

それだけ影響力がある仕事を体験できるのは

すごく楽しいです。

33歳メトロポリタンの仕事に携わる

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― ヘアメイクの仕事でもフィルムとか雑誌とかショートかいろいろあるじゃないですか。田村さんはどの仕事が好きなんですか?
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最近グイードの仕事だけじゃなくて、

自分がメインの仕事も多くやるように

なってきました。

ニューヨークにある店舗の広告をつくったり、

カタログのヘアメイクをしたり、

そういう仕事は楽しいですね。

 

グイードの仕事でメトロポリタン美術館で

仕事をしたのも楽しかったですね。

あれだけ有名な場所の裏側が見れたり、

入場料金50万もするイベントで

セレブばかり来るようなところで

仕事ができたのもニューヨークの醍醐味だと思います。

 

 

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― ヘアメイクの仕事だと誰のアシスタントにつくか、が大事だってよく言われるじゃないですか。どうやってそんな大物と一緒に仕事ができるようになったんですか。  
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元々は違う人のアシスタントについてたんですけど、

スケジュールなどがなかなか合わなくて。

そんな時にちょうど知り合いの紹介で

グイードを紹介してもらったんです。

 

ちょうどこっちにきて3年たったころでした。

 

 

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― それでも一回使って終わりの人と、継続的にアシスタントになれる人、って全然違いますよね?  
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そうですね。

僕もそういう経験はたくさんありました。

 

一回チャンスをもらってそこで

気に入ってもらえないと2度はないかもですね。

 

 

グイードの時はラッキーだったと思います。

 

 

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― いまはグイードさんの仕事も断られることも増えてきたんですよね?  
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やっぱり自分が主体になってできる

仕事も最近は出来るようになってきて

今までみたいに全部仕事をうけるって

ことはなくなりましたね。

 

それでも面白い仕事は受けるようにしています。

 

 

 

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― 将来的には自分の仕事1本に切り替えていこうとされてるんですか?  
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それは強く決めてるわけではないですね。

やっぱりグイードの仕事をやると、

ファッションの最先端の仕事ができるし。

色々な経験ができるんです。

 

それが自分の主体の仕事にも

生きることはあるので両方やっていくことが

今はすごく大事なことだと思っています。

野望ハッとさせる

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― 夢を教えてください
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やっぱり両方好きなんです。

日本のご飯食べたい、って思うじゃないですか。

 

ニューヨークにいることで

世界のファッションの流れが見れるってのも

ありますし、両方いいとこがあります。

 

今でもやろうと思えば
出来るのかもしれないですけど、

やっぱり仕事で呼ばれる、くらいの

自分になって実現したいですね。

 

そうなるとまだ何年もかかると思いますけどw

理想の生き方日本とニューヨークを行ったりきたり仕事ができるようにしたいですね

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― どうしてそう思われるんですか?
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やっぱり両方好きなんです。

日本のご飯食べたい、って思うじゃないですか。

 

ニューヨークにいることで

世界のファッションの流れが見れるってのも

ありますし、両方いいとこがあります。

 

今でもやろうと思えば
出来るのかもしれないですけど、

やっぱり仕事で呼ばれる、くらいの

自分になって実現したいですね。

 

そうなるとまだ何年もかかると思いますけどw

贈る言葉思い切って来るということも 大切なことかもしれません。

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もしヘアメークの仕事をニューヨークで

やりたいのであれば、

できれば日本で賞とかとって

アーティストビザをもらって

来れれば一番いいと思います。

 

僕は初め英語を学ぶためもあって

学生ビザで来たんですけど、

学生ビザとアーティストビザでは

仕事の選択肢が全然違います。

 

あと英語ですが、

僕もまだまだ全然話せないんですけど、

やっぱり本当に上までいこうと思ったら

英語はできないと駄目ですね。

 

なのでどこかで

なるべく若いときにしっかり

英語を学ぶことができたら一番いいと思います。

 

でも正直に言っちゃえば、

ヘアメイクの仕事って他の仕事と比べれば、

それほど英語が重視されるわけではないので

僕みたいに英語がネイティブに話せなくても

なんとなく出来ちゃいます。

 

もちろん上に行こうと思えば

必ず必要になってきますが、

まずは思い切って来るということも

大切なことかもしれません。

 

BIOGRAPHY

  • 00歳北海道に生まれる
  • 18歳美容学校に通い始める
  • 19歳サロンで働き始める
  • 23歳上京してサロンで働きはじめる
  • 25歳アシスタントしてヘアメイクをはじめる
  • 27歳フリーランスになる
  • 29歳ニューヨークにくる
  • 31歳アーティストビザ取得
  • 32歳グリードさんのチームでファッションコレクションの仕事を始める
  • 32歳メトロポリタンの仕事に携わる

Tomoyuki Tamura - ヘアーメークアップアーティスト

海外飛び出し年齢:29歳(,

ニューヨーク(在住経験地:, ,

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