「日本の美」が日本を滅ぼす
日本対韓国
2-0でサッカーが負けてしまった。
仕事放ったらかしで観戦してたけど、
いやーまじくやしかった!!
日本選手に危険なファールをしたのに、
逆ギレする韓国のキャプテン。
ラフなプレーを繰り返す韓国の選手たち。
それに比べ、ファールされても自分から、
仲直りの握手をもとめにいく日本選手。
人間的に超ハイレベル!!
そんなマナー良く
フェアに戦った日本だが、
試合結果は2-0で惨敗。
世界的にマナーのよい国とされるが、
ビジネスでも外交でも結果を出せない、
そんな日本の現状とつながってるようにみえた。
世界に住むとわかるが、
日本という国は世界無二の自己謙遜国家である。
自分より相手のことが気遣える世界でも稀な国。
自分の過ちを積極的に認められる数少ない国。
自国の成果を全く自慢しない国。
こう聞くと超イケテル感じだが、
現状は経済、外交の面で結果が残せない国でもある。
この原因についてオレらは
もっと積極的に考えなければならない。
日本はODAでも世界を支援し、
IMFへも積極的に金銭支援し、
竹島問題勃発の韓国にも
最近韓国の国債を買いまくって支援している。
見返りを認めない一方的な支援、
これを、日本の美、として片付けてもよいものなのか。
たしかにフツーできない超人的なかっこよさだと思う。
でもこれは日本人が幸せという
前提条件があっての話にするべき。
マザーテレサ的な生き方は確かにかっこいいが、
オレは身近な人を幸せにもできないくせに、
世界の人を幸せにしよう、なんてアホくさいと思う。
家族と友達も大事にできないくせに、
何が日本平和だって感じ。
日本平和もできないくせに、
世界平和もくそもあるかって感じ。
右肩上がりの自殺率、
右肩下がりの経済、
はんぱない閉塞感、
企業で例えるなら、
大赤字で倒産寸前の政府だが、
自分で利益が出せないために、
そんな疲弊する国民から大増税で
まだお金をゆすりとろうとしている。
そんな政府は、
竹島に突っ込んでくる韓国や、
日本を軽視し続ける世界に
媚びつづけお金を出している。
なんかおかしいと思うんだよなー。
まぁ政治の話はよくわからないので、この辺で。
ともかく、
自己より他己を思いやる「日本の美」は
日本を滅ぼすかもしれないのだ。
そもそもこういった「日本の美」はいつ生まれたのか?
最近、司馬遼太郎にはまっているが、
150年前まではそんな感じじゃなかった。
幕末の主役で、
最後まで武士魂をもっていた薩摩藩では、
他藩士や百姓を理解しようとするどころか、
かなり見下して相手にもしてなかった。
その上、日本を守ろうと征韓論をとなえ
外国を攻めようと攻めようと熱り立ってたくらいで、
今のように自国を犠牲にし、
外国に媚びようといった気はさらさらなかった。
他藩より自藩、他国より自国、
そんな教育を受けていた薩摩藩士は、
自信に満ち強くかっこよかった。
これは今の韓国の教育と酷似している。
韓国人が日本人と比べ堂々としているのは、
韓国の教育では韓国の血は高貴なもので、
他の国々はそれに劣っていて、
みんな韓国の血に嫉妬していると
教えられているからである。
これは韓国で国語の教師をしていた
韓国人の友人に聞いた話だ。
なんで韓国人は黒人とか中国人とか
徹底的に人種差別するのか、って聞いたら、
そういう教育してるからだ、っていってた。
ノーベル賞がとれないのも、
ハングルという文字が高貴すぎて
英語では表せないからだって。
そう、徹底的な自己肥大教育である。
それに対し今の日本は基本的に
自分たちは悪い事をしたという教育をうける。
超かっこいい近代史なんて誰も教えてくれない。
その上、国語の教科書では常に
「筆者はどう思うか?」ばかりが問われ、
自分の意見より相手の意見を汲み取る
教育を徹底的に受けるのだ。
この結果、自己肥大どころか相互理解、
そして自己謙遜に陥っていくのである。
もし自己肥大教育を受けた世界と、
もし自己謙遜教育を受けた日本がぶつかれば、
ドラえもんに出てくるジャイアンとのびたみたいに、
肥大過信したほうにやられちゃうのだ。
自己謙遜という日本の美、
日本は世界からマナーのよい国民とは思われているが、
かっこよい国民とは思われてない。
恋愛でいえば優しすぎるだけの男、
草食男子的なイメージ。自分の国益を最優先し、
自分の過ちを認めず自己主張を続ける世界からしたら、
自分から非を認めてくれる日本は
なんとも都合のよい国なのである。
この「日本の美」は、
もしかしたらアメリカが戦後、
日本をコントロールしやすいように、
意図的に植え付けたものでは?とさえ思えてくる。
そのくらい世界は
疑ってかかるべき相手なのである。
日本人は人類の未来だと思う。
でもまだまだ世界がその人格に追いついてない。
ここは一度世界の歩調に合わせて、
・自分より相手のことが気遣える世界でも稀な国。
・自分の過ちを積極的に認められる数少ない国。
・自国の成果を全く自慢しない国。
から、
・相手より自分のことをめっちゃかわいがる国。
・自分の過ちをなかなか認めてくれない国。
・自国の成果をけっこう自慢してくる国。
に変わるくらいでちょうどいいのである。
オレもこっちに来たばっかのころは、
ビジネスの場でけっこうなめられ足下すくわれそうになった。
まじこいつら自己中やぁ!って何ども思った。
それからは外人とのビジネスでの交渉時には、
「1ミリも信じない」「Sorry言わない」「笑わない」を
意識するようにした。そしたらいい感じになった。
日本人はまじでいい奴すぎるぞ!!
「しゃらくせー!見とけよ世界!!こっからむちゃくちゃ大暴れしたるぜ!!!!」
それくらいでちょうどいいのである。
書いてる人ーDRAGON
岡 山 県 出 身 。 同 志 社 大 学 を 卒 業 後 、人材コ ン サ ル ティング会社を経て、2011年1月1日にニュー ヨ ー ク へ 。16年 か ら 不 動 産 、イ ベ ン ト 、 飲 食 、留 学 プ ロ グ ラ ム を 手 掛 け る「 J f o r w a r d 」を 設立。