数字で頭を冷やす癖をつけよう

「なぜスタートアップの創業者に女性が少ないんですか?」

これはシリコンバレーで有名なスタートアップ育成会社、YConbinatorが受けた質問だが、回答はシンプルに「女性のハッカーが少ないから」とのことだった。

そもそもプログラマーになろうとしてる女性が少なければ、創業者としてスタートアップをやろうとする女性も少ない、ただそれだけのこと。

ただの確率論だと。

昨日の日本の女性差別の話ではないが、どんな話題でもどうにかして差別に結びつけたい人間が最近多いようだ。

この小中学校で誰もが習った確率の問題。大人になるとできなくなる人が多いように思う。

今世界で盛り上がってる人種差別の問題も同じだ。今日のニュースでは、白人だって生きてる、や、警察をサポートしよう、といった白人によるカウンターデモ運動が起きてるとのことだった。しかも場所はニューヨークと書いてあった。。

僕も毎日のようにデモに接していて、時には3時間ほど一緒に歩いたりして思ったことは、そもそもどれだけの人が差別されてるのだろうということだ。黒人の犯罪者数がどれだけで、白人の警察官の数がどれだけで、その中でどれだけの割合で不公平な逮捕が起きてきたのか。

もちろん表に出ない問題も多々あるとのでリアルな数字は出せないしても、ある程度の根拠となる数字がなければ、一つの動画だけであそこまで、そうだ!とはなれない。他にもアメリカを発見したコロンブスの像が破壊されているが、そんなことを言い始めたら、世界中の白人の存在は否定されることになるのでは?とか思ってしまう。確率論的に考えれば、白人が他の人種を迫害した割合は歴史を見れば圧倒的だからだ。

と世界は客観的に見ればいかに人が統計を無視して動いているかがわかる。「人は論理はなく、感情の生き物」とはよく言ったものだ。

周りが熱くなってきてる時ほど、僕らは覚めていよう。

今日も経営するレストランの大家夫婦から、熱いメール(嫌がらせ)が届いてたのでとてもクールに返信しておきました。熱くなれば熱くなるほど、自ら論理破綻していくのが本当によく見える。きっとお金の問題や家族の問題で熱くなってるんだろう。やっぱり熱くなってもいいことない。

僕らも”熱”に浮かれないように”数字”で頭を冷やす癖をつけよう。