民主主義は本当に最強なのか

米国では今日、

株価が3月以来の暴落となった。

大きな要因の一つは昨日発表された

FED(アメリカ中央銀行)による発表だろう。

「2022年までは金利を上げない」

つまりこれは暗に2年間はパンデミックが

治まらないと言っているようなものであり、

第2波、第3波を想定していると解釈されてもおかしくない。

これを敏感に察知した投資家がみき並み売りに出たのが今日だ。

そしてここでも米国民主党と共和党で大きく対応がわかれた。

共和党であり大統領であるトランブさんは、

「FEDも間違えることはある。今年はこれから経済はどんどんよくなり、

来年は間違いなく過去最高の一年になる。見ていてくれ」

とすぐさまツイート。

これに対し、大統領選の対抗馬である

民主党のバイデンさんは、

「第2波に気をつけて経済オープンしよう」

と早速第二波を煽るような発言を始めた。

NYTimesもトランプさんを攻める記事を発表した。

誰もが望まない第2波、第3波のはずなのに

なぜ両者の意見がはっきり別れるたのか?

それは11月に大統領選があるからだ。

トランプ大統領、コロナがなければ順当に再選したと言われていた。

なぜなら与党はお金もあり基本的に有利な立場にあるからだ。

だが再選を防ぐ方法が一つだけである。

それは経済を停滞させることだ。

経済政策に失敗すれば、既成政党は負ける。

これは歴史を見れば明らかなことであり、

それを必死に乗り切ろうとするトランプさんと、

選挙で勝つために今年の経済はボロボロになって欲しい

という民主党の思惑が真っ二つに別れている。

またデモでもし警察官がプロテスターに暴力をふるって問題になれば、

トランプさんの再選確率が下がるというデータも出てきている。

もう完全に政治だ。

今年の大統領選に向けて、

アメリカは真っ二つに割れている、

そこに正義も人種差別も経済もない。

民主主義は本当に最強なのか

この10年で経済成長したほとんどの国は

民主主義ではなく独裁主義の国だったというデータもある。

大変な時に一つになれない今のアメリカの様子を見てると、

日本では絶対に正しいと教えられてきた民主主義も、

違った視点から見てみることも重要だなと気づかされる。

ギリシャの哲学者プラトンは「国家」という本で、

「国家体制は、独裁から、寡頭政治、民主政治、カオス状態に移行し、そして独裁に戻る」

と語っている。

絶対に正しいということはこの世になく、

常に変化していくことだけが

国も人も個人にとっても唯一正しいことなのかもしれない。

そして常に変化していくためには、

一面的な見方だけでなく、

多面的な見方ができるようになる必要がある。

今日から日欧米だけでなく、

ロシアと中国とアラブの情報も入れ始めようと思います。