動揺する人、想定内の人
今日はウォールストリートジャーナルが日本の記事を掲載していた。
日本がコロナをコントロールしたとして緊急事態宣言を解除
このまま第二波も見事に抑えて、
ジャパンモデルが世界の模範となることを願う。
さて、ウォールストリートというと、
まさに僕が住んでるエリアであり、
世界金融の中心地として言われているエリアであり、
平均年収が5000万と言われるエリアであり、(僕が相当下げていると思われる)
ロックダウンによりそのお金持ち40%が州外に避難しているエリアだ。
そんなウォール街を象徴するNY証券取引所も
2ヶ月間ロックダウンで閉鎖されており、
今日ちょうど再開された。
そのせいか今日は株価が上昇、
3月以来株価は右肩上がりとなっている。
そう最近株価は幹並み上がってきているのだ。
ここで一つの疑問が湧く。
経済後退入りと言われてるのに、
なぜ株価は上がるのか?
企業の利益が減ってるのに、
なぜ会社の価値が上がるのか?
アメリカの失業率は15%を超え、
20%を超えていくだろうと言われている。
それなのに株価はどんどん上がる。
今年のGDPは30%ダウンするのではないかとさえ
言われている。なのに株価は上がる。なぜか?
その疑問については、
この一つの言葉で解決される。
織り込み済み
日本で流行った言葉で言えば、
想定内
である。
悪いと予測していて、
それ通りの結果なら、
株価は動揺しないって事。
例えば、
今週金曜日に、
失業率の統計発表があるとする。
景気後退だから、失業率20%と予測する。
でももし結果がそれよりも良い状態である18%だったら、
予想より悪くなかったってことで株価は上がる。
18%の失業率ってめちゃくちゃ悪いのに上がる。
それは想定より”良かった”となるとからだ。
学校のテストだって、
90点で悔しがる人もいれば、
50点でも喜ぶ人はいる。
株価もそれと一緒で、
実際の点数よりも、
みんなが何点を期待してるか、
が大事なのだ。
今は経済に対する期待値が物凄く低い。
だからその悪い想定より良ければ株価は上がる。
まさに
予想より良かった!
である。
100年前の世界恐慌では、
ここからぐっと株価は下がっていった。
その時はスペイン風邪の第二波を、第三波もあった。
そして最後に戦争に入っていった。
さてこのパンデミックはどこへ続いていくのか。
こういう時期だからこそ、
歴史を知り、世界を知り、
自分なりに予測する力をつけていく必要がある。
パンデミックに翻弄され、
日々のニュースに揺さぶられるのではなく、
すべてを織り込み済、想定内にしてしまおう。