海外で上手くいく人、いかない人
海外はホーム戦ではなく、
完全なるアウェイ戦だ。
スポーツでのホームとアウェイでの
戦績を比較してみて欲しい、結果は一目瞭然、
アウェイで勝つのはそれだけ厳しい。
さらにスポーツのアウェイ戦より遥かに厳しいのは、
「ルールが違う」ことだ。
サッカーならどこで試合をしようが、
サッカーのルールは変わらない。
だがビジネスでは、
場所が変われば商習慣から法律、税金まで
全て違う。
さらに平等、公平性なんて無いようなもので、
英語が話せないだけでマイナス、
ビザがないだけでマイナス、
土地勘、人脈、すべてにおいてマイナスだ。
平等に戦おうぜ、
公平に戦おうぜ、
そんなナイーブな気持ちでは
海外では戦えない。
では海外で成功する人と成功しない人の違いは何か?
それは
「長期的視点を持っているかどうか」
だ。
なぜ長期的視点が大事かというと、
マイナスからスタートしてるのに、
すぐに結果なんて出るわけがないからだ。
たまたまラッキーパンチが出たとしても、
盤石な基盤のないアウェイ戦でそんな成功が長く続くはずもない。
つまり短期的に成功するのは不可能だと思って、
海外挑戦はスタートしなければならない。
またアウェイ戦で大切になってくるのは、
現地での仲間の存在だ。
海外で成功するのに一番大切なのは、
「パートナー選び」だとよく言われるが、
ニューヨークに13年もいるとそれが「真実」だとわかる。
みんなめちゃくちゃ失敗してるのだ、
パートナー選びで。
「契約書で騙された。5億の訴訟に巻き込まれた」
「2年間お店が開けられずにそのまま閉店。数千万をドブに捨てることになった」
そんなことはよくある話だ。
日本で有名な大手企業でさえこういう目に合ってるのを
何度も目撃した。
そんな海外にいる立場からして、
どんな人なら「応援したいか」と聞かれたら、
それは迷わず
「長期的な視点をもった誠実な人」だと答える。
長期的な視点、大きな視野を持たない人間は海外では絶対に成功できない。
それはアウェイと言える海外ですぐに成功することは不可能であり、
外国人である日本人が一人の力で成功することも不可能だからだ。
短期的な成果を求めるあまり、
海外で仲間を増やすどころか、
海外の同志を敵に回してしまう人、
そんな人はどの角度から見ても海外で
長期的に成功することはできない。
オリンピックチャンピオンになれる人間に素質が要求されるように、
海外で成功するにも素質が要求される。
長期視点を持ち
何があっても絶対に諦めず
仲間を信頼し挑戦し続ける
そんな人達に時間とエネルギーを注いでいきたい。
そして僕たち自身が誰よりも、
長期視点を持ち
何があっても絶対に諦めず
仲間を信頼し挑戦し続けていきたい。