ブレる人、ブレない人
今日は真面目に感染症の恐ろしさについてボヤいて見たい。
歴史を辿れば、
世界は病原菌によって、
権力体制が変わってきたと言える。
有名なインカ帝国やアステカ帝国は、
スペイン人に滅ぼされたと教わったが、
実際のところはもう少し複雑だ。
たしかに彼らの侵略がきっかけになったのは間違いない。
強い武器をもち、戦略的にも残酷だった。
先住民の部族のトップを騙し討ちなんて当たり前のようにやっていた。
だがそれだけで彼ら数百人の海を渡ったスペイン人が、
何百万、何千万の敵を倒せたとは思えない。
そう、インカ帝国やアステカ帝国の90%以上の住人は
武力によって滅ぼされたのではない。
帝国の住人は病原菌で死んでいったのだ。
その時代、致死率は50-100%と言われたるほど、
さまざまな感染症は世界中の先住民族を
絶滅の危機に追いやってきた。
インディアン、アボリジニを含め、
多くの人たちがユーラシア大陸からもたらされた
感染症、病原菌によって滅ぼされたのだ。
じゃぁなぜヨーロッパ人は無事だったのか?
それは彼らはすでにそれらの病原菌への免疫を持っていたからだ。
そのことを利用して、
彼らは感染者が使う毛布を先住民にプレゼントしたりして
病原菌を侵略の手段として使っていたという話だ。あぁ怖い。
さて、今回のコロナ。
当時と比べ医療や科学の発達のおかげで、
致死率はそれほどに大きくなりそうにない。
当時と比べれば。
だが、
久しぶり、
という怖さが
人々を恐怖に陥れている。
インフルエンザのように、
精神的に身近な存在になるまでは
相当時間がかかりそうだ。
今日ニューヨークではかのブロードウェイが9月まで
オープンしないと延期の発表をした。被害はこれからが本番だ。
この久しぶりの経験に僕らはどう対応するのか。
今回のコロナは100年前に起きたパンデミック、
スペイン風邪と状況が似ていると言われる。
その時は第二波、第三波、そして大恐慌、戦争、
という風に進んで行った。日本では地震も起きた。
今回も同じようになってしまうのか、
それともどこかで流れを止めることができるのか。
「歴史を学ぶと、いかに歴史から学ばないか、学べる」ヘーゲル
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」ビスマルク
こういう時間あるときだからこそ、
歴史を学ぼうというお話でした。
おすすめ本3つ紹介。
サピエンス全史
ホモ・デウス
銃・病原菌・鉄
ちなみに今日話した病原菌の内容は
銃・病原菌・鉄
に詳しく書かれてます。
この三つは鉄板です。
一生ものです。
なんせ尺度がでかい。
これから時代は一気に変わる。
そんな時は目の前に翻弄されないように、
短い尺度ではなく、クソ長い尺度を持っておく必要がある。
1年先より100年先の世界を
1年前より200万年前の歴史を
遠くを見て運転してればハンドルは安定する。
目先ばかり見てたらブレてブレて酔っ払う。
振り回されるな。
ブレるな。