失敗を恐れる人、後悔を恐れる人
パンデミックでも閉まらなかった
経営するブルックリンの飲食店が
今日デモにより閉まった。
アメリカって黒人と白人の根深い因縁って
物凄く長い歴史があって、時折、
白人警官と黒人の犠牲者によるデモが起こる。
色々な事情はあれどコロナと闘うだけでも大変なのに、
人間同士で闘うのはほんと大変なので早く治まることを祈る。
さて今日のTamariba Terminal三も
若い人たちからこういう質問が上がったようだ。
”海外で働いてみたいけど仕事が貰えるのか不安です”
”海外で闘って生き残るためには何が必要か"
"転職エージェントに海外1,2年の経験なんて役に立たないと言われました・・・"
"海外に出る前にしておいたほうがいいことは何ですか" "英語の勉強方法がわかりません"
今日の塾長のHIROさんがバッシバシ答えてくれたそうなので、
それはまたYoutubeで上がる日を楽しみにするとして、
特に気になった質問はこの3つ目。
僕もニューヨーク来る直前全く同じこと言われたなぁ
となんだか懐かしい気分になった。
"転職エージェントに海外1,2年の経験なんて役に立たないと言われました・・・"
これって要約すれば、
「海外から帰って来ても居場所ないですよ?」
ってことで、
つまりちょっとした脅しに似ている。
これ言われる人めっちゃ多いと思うし、
言われたら結構の人が海外行きを躊躇するタネになるだろう。
それだけ帰ってきたときの居場所があるかどうかって
安心材料としてでかい。
確かに1、2年でどこまで経験を積めるかは人によるし、
海外ってそんなに甘く無いと言うのも事実だと思う。
でも絶望するには早い。
ビビらず冷静に今の状況を考えて見る必要がある。
ここで考えるべきことは大きく分けて2つ。
1、相談してる相手は誰か?
まず相談してる相手が誰かを冷静に眺める。
転職エージェントなら彼らの仕事は転職させることだ。
それによって転職した人の年収の3割がコミッションとして
入ると言うビジネスモデルだ。つまり相談しても、
彼らの仕事柄、海外行くより転職を進めたい、という事情がある。
海外行きの相談相手としてそもそも間違ってる可能性が高い。
2、何のために海外に行くのか?
そもそも
"転職エージェントに海外1,2年の経験なんて役に立たないと言われました・・・"
と落ち込むと言うことは転職前提の海外経験を考えているのかな?(推測ですいません)
僕の場合は、
転職するか海外か、
を比べるためにエージェントを回っていたため、
海外を選んだ時点で日本に帰ってくる選択肢は考えなかった。
だから別に転職できないよと言われても、気にもならなかった。
アメリカ行って、次はインド行くぞくらいで考えていたからだ。
この何のために海外か、ってすごく大事で、
海外に行きたい、であれば行くべきだし
海外に住みたい、であれば行くべきだし、
日本で2年後に良い転職したい、であれば行くべきじゃない。
基準はいつだってシンプルで、
”後悔”をするかどうかだ。
海外に行きたい、のに行かなかったら後悔するし、
いい転職したい、のに海外行ったせいでできなかったら後悔する。
海外行ったからといって
良い転職ができるかどうかなんて、
その人次第だし、
今回のパンデミックみたいなことだって
起きるんだから誰にも先のことなんてわかりはしない。
一つだけ確実なことは、
後悔のタネを残さない判断をしたかどうか
だけだ。
僕はニューヨークにきて10年になる。
だがもし何らかの事情で
10年じゃなく1年で日本に帰らないと行けない
と状況になっていたらどうだっただろうか。
そして日本で言われた通り良い転職先も
見つからなかったら、その時僕はどう思っただろうか。
予定通りには行かなかったのは間違いない。
でもそこに後悔はなかったと自信を持って言える。
それは海外に行くと言う挑戦は果たしたからだ。
なぜこれだけ自信を持って言えるかといえば、
実はニューヨークに来たあと、
僕は一度半年で日本に強制帰国させられている。
1年半の滞在予定がまさかの半年で帰国となったのだ。
その時のブログにはこう書いていた、
「日本でバイトして金貯めて次はオーストラリアかアルゼンチンに行くか」
と。その数日後に気をとり直して、
ニューヨークで再挑戦することに決めたのだが、
当時の僕には日本での転職という選択肢は一切なかった。
予定通りに行かなくても、そこに後悔もなかった。
それから時は立ち、
ニューヨーク生活も今年で10年になる。
起業とかに全く興味なかったけど今会社をやっている。
ビザも永住権まで取るとは想像もしてなかった。
未来のことなんて誰にもわからない。
ましてや2年後のことでビビっても
それは自分勝手な妄想でしか無い。
なら、確実な、
後悔のタネを潰す、
ことに集中した方がいい。
失敗することは恐れなくていい、
後悔することを死ぬほど恐れた方がいい。
何のために海外に行くのか?
海外行こうか迷ってる人は、
ここをもう一度確認することが今大事だと思う。
全ては後悔のない人生にするために。